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おはようございます。
先日、帯広警察署から一本の連絡が入りました。
市内を「死にたい」とさまよっていた男性が保護されたとの報せです。
精神保健センターにも相談が行われましたが、当日の帯広では医療につなげられる受け入れ先が見つからず、札幌での支援が必要になりました。
男性本人は落ち着きを取り戻しつつあり、「札幌で生活を立て直したい」と語っていたため、帯広のスタッフが迎えに向かいます。
移送の車内では妄想と思われる発言が途切れず続きました。
暴力団に追われている、自分たちは騙そうとしている、電波が追いかけてくる、
などの混乱した言葉が重なります。
さらに「子どもがいたらやるしかない」という不穏なフレーズも飛び出し、緊張感が高まりました。
それでもスタッフは声のトーンを一定に保ち、距離を取りながらも安心感を崩さず同行します。
帯広と札幌の中間地点で札幌側のスタッフと合流しました。
引き渡しのために車から降りた瞬間、男性は突然態度を翻します。
「お前らの支援なんか受けない!」という一言を残し、真っ暗な山林へ向かって全力で走り出しました。
夜の山道は足元も見えにくく、スタッフはすぐ追いかけましたが途中で姿を見失います。
すぐさま警察へ通報し、帯広・苫小牧・札幌の三つの警察署が連携体制に入りました。
札幌のスタッフは直接警察署に向かい、服装や言動、既往歴など必要な情報をすべて共有します。
現場対応力と判断力が求められる時間でしたが、慌てるより先に動くという姿勢が徹底されていました。
必死の捜索を行いましたが、現在も男性の行方は確認されていません。
しかし今回の出来事を通じて、支援現場と警察、医療機関の連携がどれだけ重要かを痛感しました。
命に関わる場面では、一つの判断ミスが状況を左右します。
だからこそ冷静さと柔軟な姿勢が支援者には欠かせません。
この話は単なるトラブル事例ではなく、日常の延長線上にある「支援のリアル」です。
いきなり物語のような展開になることもありますが、誰かが寄り添い続ける限り、再出発の選択が途切れることはありません。
行方が分からないままでも、探し続ける意思は消えません。
支援の現場には焦りも葛藤もありますが、それ以上に粘り強さと希望が息づいています。
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