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おはようございます。
先日、支援方針について触れた方の続編として、その後の一日を記録します。(前回の記事はこちら)
この日は本人とともに高校へ向かい、退学届の提出を行いました。

校門をくぐると、わずかな緊張が伝わってくるようで、歩幅は小さく、目線もやや落ちている様子でした。
職員室に入ると担任の先生ともう一人の先生が迎えてくださり、静かな空気の中で手続きを進めていきます。
形式的な場面でありながら、先生方の言葉には温かさがありました。
「縁が切れたわけではないし、進路相談があればいつでも話を聞くよ」との言葉が本人に向けられます。
その一言が、本人の肩に乗っていた重さを少し軽くしたようにも感じられました。
手続きが終わり、本人は深々と頭を下げてお別れをしていました。
その姿はどこか清々しさと寂しさが入り混じったようで、長く続いた緊張がほどけつつも、心に残るものが多かったようです。
校舎を離れた後の帰り道で、本人がふとこぼした言葉には実感がにじんでいました。
「今日で本当に学校には戻れないんだと今わかりました」と話しながら、自分の歩いてきた数年間を思い返しているようでした。
卒業式に出たかった思いも小さな声で添えられ、その表情には未練とともに、前へ進むための整理が始まっているような印象があります。
その後、スーパーに寄りたいとの希望があり、買い物に同行しています。
店内を進むうち、気になる商品が目に入るたびに次々とカゴへ入れていく姿が見られ、少し心配になりました。
そこで声をかけ、現在の合計金額を把握しているか確認すると、本人は何も考えずに入れていることを正直に話してくれました。
買い物で金額が足りなくなることが何度もあると聞き、生活面における課題が浮かび上がります。
支払い自体は問題なくできているため、能力に不足があるわけではなく、整理する習慣が育っていないのだと感じられます。

今回の出来事を経て、学業の区切りだけでなく、生活基盤の整え方にも目を向けて支えていく必要性を改めて意識しました。
買い物に限らず、日常生活のあらゆる場面で小さなつまずきが起こりやすい様子があるため、今後も様子を見ながら適切な段階でサポートを入れていきます。
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