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おはようございます。
保護観察中の15歳の少年が、「家庭では見られない」との理由から自立準備ホームへ入所しました。
新しい環境での生活が始まった当初、彼はまじめで礼儀正しく、朝のあいさつや掃除も率先して行っていました。
慣れない場所ながらも、スタッフや他の入居者と少しずつ打ち解けていく姿が見られ、安心して見守る日々が続いていました。
しかし、入所からしばらく経ったある日、ホームの敷地内で窓から捨てられたゴミが発見されました。
さらに調べると、部屋の近くで放尿の痕跡も確認され、スタッフは驚きを隠せませんでした。
事情を尋ねると、少年はうつむきながら「ゲームしてたらゴミ捨てに行くのがめんどくさかった」と答えました。
その言葉は軽いように聞こえますが、そこには生活リズムの乱れや、自己管理の難しさといった課題が潜んでいます。
少年の行動は、単なる怠慢ではなく、成長の途中でぶつかる自立という壁を象徴しているように思えます。
これまで周囲の大人に管理されてきた生活から、少しずつ自分の行動に責任を持つ段階へと移行する中で、心と行動のバランスが取れなくなってしまうこともあります。
そのギャップをどう埋めていくかが、支援の重要なポイントです。
スタッフたちは、頭ごなしに叱るのではなく、なぜそのような行動をとったのかを一緒に考える時間を設けました。
「ゴミを捨てに行くのが面倒」という言葉の裏に、無気力や孤独感、退屈さといった感情が隠れていないかを探るためです。
少年にとって、誰かが自分の言葉を受け止めてくれる経験は、信頼関係の土台になります。
今後、彼が監護措置となるのか、それとも再び社会に戻るのかはまだ決まっていません。
ただ、今回の出来事が彼自身の行動を見つめ直すきっかけとなり、少しでも「次はこうしてみよう」と思えるなら、それは確かな一歩です。
支援の現場では、叱ることよりも、気づきを与えることの方がずっと難しく、そして大切なのだと改めて感じます。
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