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 おはようございます!

 「最近、新聞を大量に集めて部屋に敷き詰めているみたいなんです」

 そんな声から始まったのは、50代男性の生活にまつわる相談でした。

 相談者は男性が暮らすアパートの大家さん。

 

 実際に訪問してみると、玄関からリビングまで、どこもかしこも新聞が敷き詰められており、足の踏み場を探すのに苦労しました。

 コップやリモコン、スリッパまでもが一つひとつ丁寧に包まれており、何かを守るための必死さが伝わってきます。

 彼は何かを盗まれるのではないかという不安から、ありとあらゆる物を新聞紙でくるむようになり、ついには部屋中が新聞に埋もれてしまったとのことでした。

 

 一見、奇妙にも思えるこの行動。その背景には、孤独と不安、そしてアルコール依存の兆候が重なっている可能性があると感じました。

 日中は姿を見せず、近隣の住民との関わりも少ない様子。

 話しかけてもどこかうつろで、返事がかみ合わないこともしばしばありました。


「一人にしておくのが心配だけど、退去してほしい気持ちもある。」
大家さんの思いもまた切実で、双方の不安と疲労が交差している状況でした。

 誰かが盗みにくるのではと警戒する姿は、他人を信じられないまま日々を過ごしてきた時間の長さを物語っています。


 まずは信頼関係を築くことから。

 このようなケースでは、いきなり支援を押しつけるのではなく、ここにいても大丈夫と思ってもらえる関係性が大切です。

 支援者の顔を見るだけで安心する、そんな小さな接点から変化が生まれることもあります。

 新聞に包まれた生活の中にも、安心を求める気持ちは確かに存在しています。

 今後、医療や福祉、住まいの環境をどう整えていけるか。焦らず一歩ずつ、本人のペースに合わせて進めていきます。


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