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おはようございます、本日の投稿はNPO法人os Forward(オーエスフォワード)が担当します。

 

今回お伝えするのは、札幌から帯広へ帰っていかれた四十代の男性のお話。

もともと暮らしていたのは、帯広のグループホーム。

日中は就労支援の事業所へ通い、地域の中で生活を組み立てておられました。

ところが、お酒が暮らしの中心になっていくにつれ、周囲との関係にほころびが生じてしまうことに。

やがて体調を大きく崩し、長い入院生活へ。

退院のめどが立ったころ、元のホームへ戻る道は閉ざされていました。

受け入れ先を探した結果、縁をたどってたどり着いたのが札幌。

知り合いもおらず、土地勘もないまま、新しい生活が始まります。

最初に取り組んだのは、暮らしの土台づくり。

通院の予定、朝起きる時間、買い物の回数、使えるお金の管理。

細かく見えることを一つずつそろえていくと、日々の形が少しずつ整っていきました。

お酒の話題を無理に避けることもしていません。

飲みたくなる日があって当たり前という前提で、そのときどう過ごすかを一緒に考えています。

散歩に出る、好きな番組を見る、スタッフに電話をかける。

人によって効く方法は違うため、本人に合うものを探す時間が必要なところ。

こうして積み重ねた三年間、一度も再飲酒することなく過ごされました。

数字にすれば三年ですが、その中身は、何度も踏みとどまった日の連続。

落ち着いた暮らしが続いたある日、ご本人からこんな言葉がありました。

「そろそろ帯広に戻りたいなぁ」

生まれ育った土地に帰りたいという気持ちは、ごく自然なもの。

とはいえ、一度は戻れなかった場所でもあります。

そこで、帯広の事業所、札幌の関係機関、行政の担当者と連絡を重ね、受け入れの体制を一つずつ確認。

通院先の引き継ぎ、日中の過ごし方、困ったときの連絡先。

決めるべきことを一つずつ埋めていき、ようやく帰郷の日程が固まります。

引っ越し当日の荷物は、軽トラック一台分ほど。

軽トラック

荷台にのせる段ボールの数は、思ったよりも少なめ。

荷物の運び出し

冷蔵庫、電子レンジ、小さなテーブル、履き慣れた靴。

運び出しが終わった部屋は、思いのほか広く見えるもの。

空になった部屋

ここで三年を過ごしたのだと思うと、こちらも胸にくるものがありました。

積み上げてきたのは荷物ではなく、飲まずに過ごした日々そのもの。

一度離れた場所へもう一度帰れるよう、道を整えておくことも支援の役割。

これからも、戻りたいと思える場所づくりを関係機関と一緒に続けてまいります。

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