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おはようございます。

本日お伝えするのは、長くアルコール依存症と向き合ってきた利用者様が、ひとり暮らしへと旅立たれた日のこと。

支援が始まった当初は、お酒が生活の中心になっている状態でした。

朝から飲酒し、食事も睡眠もリズムが崩れ、通院や役所の手続きも滞りがち。

体調面の不安も大きく、まずは医療機関におつなぎするところから支援をスタートしています。

回復の道のりは、まっすぐな一本道ではありません。

順調に見えた時期のあとに、気持ちが大きく揺れる日もありました。

そのたびに私たちが心がけていたのは、責めるのではなく、次にどうするかを一緒に考えること。

医療機関や自助グループ、行政の担当窓口とも連携しながら、生活の土台を少しずつ組み直してきました。

断酒を続けるうえで大きな支えとなったのが、日々の記録の習慣。

飲まずに過ごせた日をカレンダーに印で残し、通院日や自助グループの予定も同じ紙に書き込みます。

積み上がっていく印を目にすることで、ご本人の自信も少しずつ育っていったのでしょう。

日中の活動に参加できる日が増えたころ、ご本人からひとり暮らしの希望が出されました。

そこからは、自活に向けた具体的な準備へ。

家賃の目安、収入と支出のバランス、家事の段取り、ゴミ出しや近隣へのごあいさつといった生活のルール。

不動産会社とのやり取りや転居の手続きには、職員も同行して確認を重ねています。

準備期間に大切にしたのは、特別な訓練ではなく、日々の暮らしの積み重ね。

自分で買い物をして、自分で食事をつくり、自分で通院の予約を取る。

当たり前の生活動作をひとつずつ取り戻す時間が、そのまま回復の支えになっていきました。

そして今日、荷物をまとめた利用者様を、職員一同でお見送り。

出発の際にお伝えしたのは、たったひとこと。

「困ったときには、いつでも頼ってくださいね」

頼れる先を持っておくことは、決して弱さではありません。

ひとり暮らしは自立につながる一方で、孤立とはまったく別のもの。

鍵はご本人が持ち、それでも困ったときには扉の外に相談できる相手がいる状態を、私たちは目指しています。

退所後も、電話や訪問による相談の窓口は開いたまま。

新しい生活に慣れるまでの時期こそ、小さな不安が積み重なりやすいところ。

近況を伺いながら、必要に応じて関係機関とも連携してまいります。

アルコールの問題やこれからの生活に不安を抱えている方、ご家族の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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