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おはようございます。
新たな生活を始めるために住み慣れた地域を離れ、札幌へ来られる方は少なくありません。
しかし、環境が変わるだけで生活が安定するわけではなく、その後の支援がとても大切になります。
今回ご相談を受けた方は、函館市のNPO法人を利用されていましたが、職員とのトラブルがあり、逮捕・拘留を経て出所されました。
その後は施設を退去することとなり、新たな生活の場を求めて札幌へ来られています。
ご本人は「札幌なら支援を受けられる場所が多いと思った」と話されており、まずは札幌駅で駅員さんへ相談されたそうです。
観光案内所では宿泊先を探してくださいましたが、携帯電話を所持していなかったこともあり受け入れが難しく、最終的に駅前交番へ相談する流れとなりました。
その後、ご縁があり私たちへつながっています。
まず優先したのは、その日に安心して休める場所を確保することでした。

慣れない土地で不安を抱えたまま夜を迎えることは、大きなストレスにつながります。
当日は用意した部屋で過ごしていただき、翌日以降の生活について一つずつ整理していく予定となっています。
今後は役所で各種申請を進めながら、生活の基盤づくりを進めていく予定です。
また、函館に残してきた荷物の回収や、未納となっている家賃、残置物の整理についても確認しなければならない課題があります。
新しい生活を始めるためには、過去の課題も丁寧に整理していくことが欠かせません。
面談では、ご本人の現在の状態についても確認しました。
視力はかなり低下しており、物はうっすら見える程度とのことです。
歩行にも不安があるため、外出時には転倒しないよう支援や見守りが必要だと感じました。
一方で、トイレや入浴などの日常生活動作はご自身で行えており、その力を大切にしながら必要な部分だけを支えていきたいと考えています。
また、ご本人は物忘れが目立ち、同じ話を何度も繰り返される様子がありました。
話の結論にたどり着くまで時間がかかる場面もありますが、急かさず最後まで耳を傾けることも支援の大切な役割。
安心して話せる環境があることで、少しずつ信頼関係も築かれていきます。
一方で、これから共同生活や地域で生活していくためには守っていただきたい約束もあります。
今回は暴力や暴言を絶対にしないことを、時間をかけて丁寧にお伝えしました。
「ここで生活を続けるためには、お互いを大切にすることが必要です」と一度だけお話しすると、ご本人も真剣な表情でうなずかれていました。
支援とは、困っていることを代わりに行うだけではありません。
安心できる住まいを整え、必要な制度につなぎ、生活上の約束を共有し、自立へ向けて一緒に歩んでいくことだと私たちは考えています。
誰でも環境が変われば不安になります。まして生活基盤を失った状態では、その不安はさらに大きなものになります。
一人ひとりの状況や背景は異なりますが、その方に合った支援を積み重ねることで、新しい生活への第一歩は必ず踏み出せます。
これからも焦らず、一歩ずつ。
ご本人が安心して地域で暮らし続けられるよう、関係機関とも連携しながら寄り添った支援を続けてまいります。
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