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 おはようございます!

 先日、ある男性が数十年ぶりに里親との再会を果たしました。

 幼少期を関東の里親家庭で過ごした彼は、長い時間のなかで様々な境遇に翻弄され、現在は札幌市内のグループホームで生活を送っております。

 彼と私たちとの出会いは数年前にさかのぼります。

 路上生活のなかで万引きを繰り返していた彼が支援につながったのが最初でした。

 その後、グループホームに入居しましたが、自室をゴミ屋敷のような状態にしてしまい、周囲に相談できないまま支援から離れてしまった経緯があります。

 二度目の支援へとつながるきっかけは、半年ほど前の夜回り活動中の出来事でした。

 市内を巡回していたスタッフが、薄汚れたワイシャツ姿で「今は福祉の相談員をしている」と話す彼と偶然出会いました。

 当時の言葉は真実ではなかったかもしれませんが、その言葉の裏にある「誰かの役に立ちたい」という気持ちには確かなものを感じました。

 その後、再び支援の枠組みに戻り、落ち着いた生活が少しずつ築かれていきました。

 そんな折、彼がかつて暮らしていた里親からOSへ一本の連絡が入りました。

 「先が長くないので、元気なうちに一度会いたい」と。

 強い思いが込められているよう感じました。

 面会の当日、静かな喫茶店の一角で二人は向かい合いました。

 互いに年を重ね、すぐに言葉は出なかったものの、その空間には時間を越えた温もりが漂っていたように感じられます。

 一言だけ、彼はこう語りました。「ちゃんと生きようと思った」。

 その言葉に、支援者として深く心を動かされました。

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